今年の江戸川乱歩賞

最近の夏休み恒例となった江戸川乱歩賞受賞作、今年は2作品の受賞ですが"これっ!"という作品が無かったんだろうなと思いつつ読んでいる。
受賞作を1本に絞りきれないときは受賞作無しでいんじゃないだろうか。委員の選評を見ても積極的に推すというより止む無くといった印象が強い。
最近、乱歩賞を受賞してもその後は泣かず飛ばずの作家が多いのでもっとハードルを上げてもいいでしょう。

新札幌の丸善らがーるに買いに行きましたが、毎年、平積みになっているのに探しても見つからない。
発行から1週間も経っていないのに・・・・・
仕方ないので店員さんに「今年の江戸川乱歩賞受賞作はありますか?」と聞くと、残念ながら江戸川乱歩賞を理解してもらえない。片方はタイトルを覚えていたので「講談社発行のxxxxなんですが」と説明、端末で在庫を確認してくれた。店舗に在庫があることが確認でき、売り場に向かうが無い!
店員さんが二人がかりで探すが見つからない。再度、在庫確認に離れたときに下側の引き出しを開けると片方があった!
店員さんが戻ってきて「片方はありました」、もう一冊は・・・・・
結局、男性作家の棚に紛れ込んでいました。
店員さんには恐縮されてのお買い上げでした。

今年は史上初、女性のダブル受賞です。
過去の受賞作一覧を眺めると、女性の受賞は1996年の 渡辺 容子 「左手に告げるなかれ」以来です。
1996年以前は、桐野 夏生、山崎 洋子、鳥井 加南子、栗本 薫 らが受賞している。
さらに遡ると初期には、戸川 昌子、新章 文子、仁木 悦子 の名前がある。

さて今年の受賞作ですが、
川瀬 七緒「よろずのことに気をつけよ」
殺人と呪いの謎に文化人類学者が挑む・・・・

玖村 まゆみ「完盗オンサイト」
なんちゅうタイトルじゃと思った。オンサイトという言葉、仕事でよく使います。でも仕事ではトラブルの起きた現場に行くことなのでいい意味ではありません。

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最初に選評委員の講評に目を通し、「よろずのことに気をつけよ」から読み始めた。
選評委員(内田 康夫、京極 夏彦、桐野 夏生、今野 敏、東野 圭吾)の講評も分かれたようだ。
それにしてもなかなか豪華な選評委員ですね。

文化人類学者が探偵役というのは新手ではないが、60年前の呪術にからむと思われる殺人事件が発生し、被害者の孫娘が文化人類者学者に助けを求めるとこから始まる。
序盤は展開も早く、呪術・鳥類・コーヒーに関する薀蓄が随所に散りばめられていて予想外に面白い。
ただ展開が早い分、ご都合主義的となるのは仕方ないか。

半日で読み終えたがどうなんだろう、受賞作としては物足りないかな。

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続いて「完盗オンサイト」を読んでいるが、内田 康夫 は最終候補の5作品の中で最低点を付けたらしい。
選評を読むと、選評委員の間でも"小説とは?"が話題になった雰囲気がある。
江戸川乱歩賞受賞作は最初に著者近影が載っていてほとんど場合、全身写真です。
川瀬 七緒 さんは着物姿でしたが、玖村 まゆみ さんはなんとジョギングスタイルです。
しかも写真を撮影したのが皇居外周と書かれているのでジョガーなんでしょう。

で「完盗オンサイト」は奇抜なアイデアでの受賞のようだ。
まだ読み始めたばかり、今日中に読み終えることができるでしょう。

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